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オカメ飾りのルーツ

先日買った、ウィングチップのサイドゴアブーツだが、検討に際し靴箱を整理すると手もとに3足のウィングチップがあることが分かった。 所有するいわゆる革靴のほとんどがウィングチップという訳で、そのデザインがとても気にいっているのだが、それがウィングチップという事は知っているが、ゆかりのないものだけに、そもそもそれが何なのか気になって調べてみた。 ウィングチップという呼名はその”W(ダブリュ)”型の切り替えが翼の様な形をしているので、そう 呼ばれている。デザインの特徴でもある、切り替えのふちの穴による装飾はブローグというもので、それが靴の全周に施されることから、フルブローグとも呼ば れている。因みにチップは爪先飾りで、そこにメダリオンと呼ばれる花のようなブローグ飾りがあるのが基本形。そして日本では、オカメのおでこの様に見えるという事で、オカメ飾りとも呼ばれている。 ウィングチップの靴は装飾性が高く、ドレスシューズの定番ではあるが。格式という点ではカジュアル寄りで、フォーマルにはむかないとのこと。というのも、このブローグ飾りというのは、もともと、野良靴の機能として、水切りや、通気の役目を果たしてたというのだから面白い。つまり紳士靴と言えばイギリスが有名なようだが、アイルランドの山野に暮らす人々の作業靴のディティールを紳士靴に落とし込みこの形になったそうだ。 さて、もともと私がウィングチップのサイドゴアブーツに惹かれたのは、過剰とも思えるドレッシーな装飾と、サイドゴアブーツというシンプルで軽快なものの組み合わせのコントラストに面白みを感じたからで、絨毯の上しか歩かないような堅苦しさを軽く飛び越えるような魅力があるからだ。

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